シリカホワイトの物理的性質
シリカホワイトは白色微粉末であるため、従来の躯体防水材のように暗めのコンクリートにせず、適切な打設によりコンクリートの密度を高め表面をガラス質化することで、色むらの少ない質感の良い明るめのコンクリートに仕上がります。
防水効果もシリカ質の割合のアップとより微粉末であることから、従来品より優れております。また、撥水剤等のように数年間の耐久性ではなく、半永久的に防水効果が持続することにより、美観とともにコンクリートの耐久性を向上させます。
以上により、シリカホワイトはコンクリートの打放し生地仕上げ及び、地下構造物などに採用され、その効果を発揮し多数の実績を収めています。
シリカホワイトがコンクリートにもたらす性能
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躯体防水
主成分であるシリカがセメントの水和反応により生成された水酸化石灰を含んだ溶液と結合し、シリカ質のゲル層を作り出すことにより (ポゾラン反応) 水密性の高いコンクリート構造物を作り上げることができます。防水効果は半永久的であり地下室は用途により一重壁施工が可能になります。
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白華防止
ポゾラン反応により白華の原因となる水酸化石灰をコンクリート内部に閉じ込めてしまうので白華防止になります。
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塩害・薬品に対する耐久性の向上
耐酸性が向上し、コンクリートを緻密にするため塩害の原因となる塩素イオンの透過性を小さくし、コンクリート内部および内部の鉄筋等の腐食を防ぎます。
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強度増強
超微粉末であるためポゾラン反応と同時にセメント粒子間の空隙を充填するマイクロフィラー効果により強度および耐摩耗性が向上します。スリヘリに大変強いため、粉塵を低減させます。
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ブリージングの防止
ポゾラン反応が早期より活発に行われることによりコンクリート内部をすばやく緻密にするため、余剰水を吸収しブリージングを現状させせることができます。クラックが大幅に減少されます。
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凍結融解抵抗
一般のコンクリートより細孔径が極めて小さくなっているため細穴中の水分凍結温度は低下し、凍結融解抵抗性が向上します。
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分離抵抗性
各材料との粘着性が増大し、分離抵抗性が向上します。
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経済性の向上
大変低価格であり、従来の市販製品と比較して最大58%のコスト軽減が図れます。
ポゾラン反応について
「シリカホワイト」は、主成分であるシリカ (SiO2) が、セメントの水和反応によって生成された水酸化石灰 (水酸化カルシウム)を含んだ溶液にすばやく溶解して、粒子表面にシリカ質のゲル層をつくりだすことにより、透水の原因となる水酸化石灰の溶出を防ぐと同時に、コンクリートの空隙を充填し、水密性の高い不透水性コンクリートにすることができます。